消費税増税が発表になり、以降、新築の計画をされ始めた方が
増えてきたなぁと最近は実感もある程ですが・・・。

ご来場される方からいただくご質問の中で、特に多いと思う質問も
やはり『消費税増税』について。

・増税前と後とでは、どっちが得なのか?
・いつまでに決めたらいいのか?
・3月中に契約してたら10月を超えても良いのか?

同じ増税関連でも質問は多岐にわたります。

今回の記事では、増税される前のいわゆる『駆け込み』で
新築計画のどのような影響があるのかを書きたいと思います。

5%から8%になった時の実体験をもとに書きますが
あくまでも『私の個人的主観』と参考程度にご覧ください。

まず最初に。マイホームは大きなお買い物になります。

消費税が10%になると何十万も変わるため、駆け込みが
起こってしまうのですが、だからと言って慌てて決めて失敗した。
そうはなっていただきたくないというのが本音です(^-^)

もちろん何十万もの金額は大きいので、その分借入を減らしたり
土地や建物にお金をかけたいと思うのも当たり前です。
間に合うようなら増税前をしっかり狙っていただきたですね。

では本題の、どんな影響があるのか?ですが。

①売り土地がどんどんなくなる。
②スケジュールが全く読めなくなる。
③意外なものが10%になってしまう。

大きく挙げると上記3点でしょうか。
順番にご説明しますね。①②の理由はほぼ一緒なんですが。

①売り土地がどんどんなくなる。

増税前に新築を計画するのはどんな人たちなんでしょう?
多くはマイホームを目指すエンドユーザーの方なんでしょう。
しかし、それ以外にもたくさん計画されてる事があるんです。

例えば・・・

まだ先で考えてた人が『増税前に!』と計画を前倒しで計画する
事もあるでしょう。アパートなど集合住宅を検討している人もいれば
増税後の売り上げを期待して業者さんが建売を計画したりします。

業者さんに限って言えば、増税後に売却する事を視野に入れ
単純に土地だけを買っておく・・・。こんな事が一度に計画されるので
今現在の売り土地がどんどんなくなってしまうんです。

一般的に、個人がマイホームの為に土地を買う事が多いのも事実ですが
増税となると、あらゆる人が検討を始める事も事実なんです。

②スケジュールが全く読めなくなる。

理由は①と同じなんですが、いつも以上に建築ラッシュが始まります。
前回の増税の時も、スケジュールはホントに大変でした。

今回はおそらく『10月に間に合うように完成』という方が多くなるはず。
すると遅くとも7月には着工しておきたいので、7月から8月は基礎屋の
段取りが難航します。完成間近の9月10月は左官屋がいなくなります。

本当は10月に完成しておきたかったのに11月どころかもしかしたら
完成は『年明け』なんて事も実際に考えられるかもしれません。

それくらいあらゆる方が計画され建築が始まり、業者さんは『混乱』と
言っていいほどの現場数にパニック状態になってしまうんです。

③意外なものが10%になってしまう。

全然意外じゃないかもしれませんが・・・
10%にならないためにどんな方法があるでしょうか?

一つは3月中の契約。これだと完成は10月を超えても8%なんです。
もう一つは10月までの完成。この2つでしょう。
しかし、3月に契約できていない時点で10月完成は不可能だと思います。

そうなると3月中に契約をして、新築の完成を10月で予定すると

新築後に工事する外構(外回りの駐車場やフェンス、カーポートなど)や
照明器具やカーテンの購入は10月以降になってしまいませんか?それらの
消費税はすべて10%になってしまうんです。

もっと言えば、新築と同時に家具を購入する方や、家電製品を購入する人
いるでしょう。それらの消費税も10%になっている可能性は非常に高く
あとから『こんなはずじゃなかった』となる方も少なくないはずです。

①②③と増税前に考えられる影響を書いてみましたが、
いかがでしたか?もしタイミングが合えば、3月や10月と言わず
『できるだけ早く!』が正解の方も多いはずです。

5%から8%の時は、私は宗像方面に勤務しておりましたが
本当に土地がみるみる無くなっていったしスケジュールは
読めなくて大変だったんです。

今回は増税が2%だから前回ほどの混乱にはならないって言ってる人も
おられるようですが、実際にはわからないので。

皆さんもしっかり色々な事を考えて、ご計画をしてくださいね。