「木造住宅は火災に弱い」と思われがちですが、
実はそれは間違いです。
確かに鉄やコンクリート自体は燃えない素材で
木は燃える素材です。

だから、木造住宅が火災に弱いかというとそういう
わけでもありません。実は梁や柱に使う大きな木材は
鉄よりも耐火性があると言われています。

では、なぜ木が鉄よりも強いのかというと
梁や柱に使われる木材は厚さが10㎝以上あります。

その木材が火に触れると表面から2㎝くらいは
焼けて黒く炭になってしまいますが、その炭が
熱や酸素を通しにくくしてくれるので中まで
燃えるのを防いでくれるわけです。

木材が燃え進む早さは1分間に0.6mmと言われていて
木材の中まで燃えるのに時間がかかるため
火災にあっても強度がすぐに失われることはありません。

これがどういうことかといいますと、
崩れ落ちる前に逃げる時間を確保することが
できるということです。

さらに、現在の木造住宅は屋根や壁に燃えにくい素材を
使用していたり、燃え広がるのを防ぐための「ファイヤー
ストップ」という枠組みを使用したりしています。

また、「省令準耐火構造」の火災に強い住宅を
作っている住宅メーカーもあります。

「省令準耐火構造」の住宅は燃えにくということで
通常の木造住宅の火災保険料に比べて4割近く安く
火災保険に入ることができます。

より安心して住めるだけではなく、火災保険料も
安くなるので負担を減らすことができることも
大きなメリットになります。

火災に遭わないのが1番ですが、万が一の場合に
備えて、火災に強い木造住宅を建てられえてみては
いかがでしょうか。