新築時には必ずご提案する事の一つ。「火災保険」
保険会社もたくさんありますし、提案も住宅メーカーがしたり
銀行が提案する事もあるでしょう。

新築のご計画の初期段階である方からすると
「まだまだ先の事」のように思えますよね。

しかし、火災保険の内容によっては、費用も大きく変わり
総予算の資金計画に影響してくる事もありますので、
早めに知っておいても良いかと思います。

今回は一般的な火災保険での注意点を記事にします。

大きなポイントは3点。

①火災保険の内容
②地震保険への加入
③家財にも加入した方が良いか?

順番に解説をします。

①火災保険の内容
当然「保険」ですので、保険の範囲を広くすると
保険料は高くなりますし、狭いと安いんです。

では、どうすると良いでしょうか?
個人的には費用がかかってしまっても
なるべく範囲を広く、なるべく良い内容をご提案しています。

例えば・・・
最低限で良ければ、その名の通り火災や風災・水災だけの加入も
できますが、盗難や突発的な事故に対応もできるんです。

突発的な事故とは何か?例えばご主人がホームセンターで
買ってきたものを運んでて「誤って」建物の壁に
ぶつけてしまった時に保険対応できる事もあるんです。

私がいる福岡では、保険請求の上位に「風災」がありますが
今はあまり聞かないですが昔は風災被害の時に20万円以上の
損害の時は全額保険対応・・・というのがありました。

逆を言えば20万円以下の損害の時は保険請求できないのですが
どちらか言えば20万円以下の損害の方が頻度は多いんです。

もちろん突発的な事故を外したり、風災20万円の制限を
付けた方が保険料は安くなります。

しかし、こういうものは初期費用の安さより今後のリスクの方が
大切なのではないかと思いますので、内容については
しっかり検討が必要なんですね。

②地震保険の加入
もう最近はご提案しない事の方が少ないのですが
注意点としては日本全国、都道府県で保険料は大きく違います。

福岡は全国的に見たら安いエリアですが関東などは福岡の
数倍は高くなります。しかし、これも「保険」ですので
加入をオススメしています。

地震保険は、加入できる金額が「火災保険の半額」ですので
本当に被害にあった時に、その保険料で建物の建て替えは
金額的に難しい事がほとんどです。

ニュアンスは違うかもしれないですが、建て替えのためというより
お見舞金という意味合いが強いと思います。

地震保険は5年毎の更新となり、5年間の間で被害がない場合は
もったいないとは思いますが、やはり何かあった時の事を
考えると、僕たちは立場上「不要」とは言えないですね。

③家財保険にも加入した方がよいのか?
これも答えは「はい、加入をお勧めします」となりますね。
ただ、地震保険と違って家財保険は保険料が結構高いです。

家財は加入していない方も少なくないと思いますが
例えば・・・模様替えしようとテレビを動かしていて
「誤って」テレビを落としてしまった時・・・

床が大きく傷ついて、テレビも壊れてしまった。

火災保険の突発的な事故と判定してもらえたら
床の補修費用は保険対応可能な事もありますが
壊れたテレビは家財保険に加入していないと対応できません。

家財は家財で加入する金額を定めるのですが
設定金額を少し落としてでも保険の加入は
検討した方が良いかと思います。

最後に。火災保険の加入時期は、建物が完成して
お引き渡しに近い時期です。

お施主様からすると、間近に迫った引っ越しで
ワクワクもしているでしょうし、引っ越し準備で
忙しい時期でもあるでしょう。

銀行との契約手続きと同時に、ドタバタと
言われるがまま進んでしまう事もあるかもしれません。

一番いけないのは・・・
火災保険の予算組が少なかったから仕方がなく
保険の範囲や内容を安いものに決めた・・・。

これが一番ダメなパターンです。

そうならないように「前以て」内容の確認や
検討をしておきたいですね。

決して
「省令準耐火構造だから火災保険が安いんです」
という言葉で安心せず、お勉強しましょう(^-^)

長くなりましたが読んでいただきありがとうございます。