マイホームを考え始めると間取りや、内観などの希望が出てくるように、
家の性能にもまた希望が出てきますよね?

たとえば断熱性や遮音性、調湿性、耐火性etc…

さて、性能の一つに換気性がありますが、
『第1種換気』『第3種換気』という言葉を耳にされることがあると思います。

それって、どちらがいいのか、選ぶのに迷いますよね?

ではそれぞれの簡単な説明と、
メリット・デメリットを考えてみましょう!

 

『第1種換気』とは

外の空気を室内に取り込むのと、
室内の空気を外へ出すのを同時に機械で行なう換気方式

(メリット)
第1種換気のほとんどが熱交換型のシステムを搭載しているので
冬場の外の冷たい空気をそのまま取り入れないよう工夫されています。

よって、外の空気を入れることによる部屋の温度低下を防ぐことができます。
(デメリット)
他の換気機械よりも高額なため初期投資がかかります。

メーカーや機種によっても異なりますが、
大風量が出せるものが少ないため、
間取りや家の大きさによっては1棟で2台の設置が必要になる場合もあります。

また、ダクト内の清掃性が厳しいことや、
毎月のランニングコストに加え、家電製品なので故障した場合の修理や交換にも
他の換気機械より高額な費用がかかります。

 

『第3種換気』とは

室内の空気を換気機械を使って外に出し、
その差圧で、室内に設置された自然換気口等から
外の空気を取り入れる換気方式

(メリット)
一般的に寒冷地(国内では北海道や東北地方、海外ではスウェーデンなど)でも使われていて
実績や経験などの情報が豊富です。
また換気機械の価格が他の換気機械と比べて安価です。

(デメリット)
外の空気をそのままの取り入れるため外気温の影響を受けやすくなります。

 

以上、簡単に説明しましたが、
第1種換気を採用しているメーカーでは第3種のデメリット、
第3種換気を採用しているメーカーでは第1種のデメリットを伝えがちです。

当然のことながら、それぞれにメリット、デメリットがあるので
自分の考えや家にあった換気機械を選ぶようにしましょうね。

住宅にとって大切なのは、換気性ひとつだけの要因ではなく、
『断熱』『気密』『換気』『調湿』などがそれぞれ関係して
住宅の快適性につながることなのですから!