小屋裏とは屋根と天井との間に出来る空間のことです。
通常は天井板で仕切られていますが、
小屋裏収納(グルニエ)やロフトなどの空間を作ることも可能です。

小屋裏収納にするには、空間の天井高1.4m以下で
小屋裏収納面積が小屋裏収納を作る下の階の床面積の1/2未満に
しなくてはいけないので、気をつけてください。

ではこの小屋裏収納の使い方ですが、
収納って名前の通り、収納メインで考えたとき。

なかなか捨てられないもの、
例えばいつか着れそうと思いつつ全く着ていない洋服とか
思い出の品やおもちゃ等の隠し場所になります。

年に一度しかつかわないもの、
雛人形や鯉のぼり、兜等の収納場所になります。

外に物置を置いても置きにくいものもありますしね。
居室空間を狭くせずに、収納スペースが増えるのはありがたいです。

でもこの小屋裏収納、収納として使うだけではもったいないです。
最近、よくご要望されるのが
「小屋裏収納を収納以外の用途にも使いたい」というもの。

天井は高くないけれど、追加で一部屋、隠れ部屋が出来ます。
座っていれば天井高は気にならないものです。

書斎や趣味の部屋やこもり部屋なんかにも使えます。

外からだと部屋かはよく分からないけど、
家の生活空間の広がりが増え、普通の部屋とは違う異空間があるなんて
わくわくしますよね。

小屋裏収納のデメリットしては
・収納式のはしごにすると荷物の上げ下ろしは大変
・暑さがこもりやすくなる
・屋根に勾配が必要
なんかがあげられます。

収納式のはしごにすると、コスト的にはおさえられますが、
出来る事なら固定式の階段を付けることをお勧めします。
そうすると大きい荷物も楽に上げ下ろし出来ます。

暑さがこもりやすくなる場所なので、
断熱材をきちんといれてもらってください。
窓や換気、エアコンがあれば、なお快適ですね。

屋根の勾配がゆるい外観や、フラット屋根の外観がお好みなら、
基本的には小屋裏収納は難しいかもしれません。
でも建物の間取りによっては出来るかもしれませんので、
建築会社の方に相談してみてください。

個人的には小屋裏収納は欲しい派です。

でも小屋裏収納に限らずですが、気の向くままにつくってはいけません。
明確な理由が無いと、結局無駄なスペースになりかねないからです。

収納として使うなら、何をしまう目的なのか、
ものの出し入れは可能なのかを考えてください。

便利そうだからなんとなく小屋裏収納が欲しい、ではなく、
使用目的がちゃんとあるから小屋裏収納が必要だ、という考えのもと
小屋裏収納をつくる事をお勧めします。