家を建てるとき、家の中の「明るさ」はとても重要になってきます。
家の中の明るさを確保するためには照明からの光だけではなく
「窓」からの光も大切になります。

ですが、住宅が密集している地域などでは家の周りが
建物に囲まれているがために、窓からの明かりを
取り込むことが難しい場合があります。

そういう時に考えていただきたいのが
「天窓(トップライト)」や「高窓(ハイサイドライト」です。
どちらの窓も高い位置に取り付ける窓になります。

「天窓(トップライト)」とは、屋根面に
取り付ける窓のことです。

1つ目のメリットは、「光を取り込む量」が通常の窓と
比べると3倍の光を取り込むことができます。
1つ天窓を取り入れるだけでも部屋の明るさが違ってきます。

一般の住宅を建てる時には必ず守らなければならない
ルールである「建築基準法」で、自然光を取り入れるのに
有効な面積を1/7以上確保しなければいけません。

もし、1/7未満でになってしまったら、そのスペースは、
「居室」とは認められず、「納戸」や「フリールーム」、
「サービスルーム」といった扱いになってしまいます。

2つ目のメリットは、「視線が気にならない」と
いうことです。屋根面に取り付けられているので
基本的に窓から見えるのは空になります。
住宅密集地でも周りからの視線を気にしなくてもいいのです。

 

 

次に「天窓(トップライト)」のデメリットをご紹介します。

1つ目は、「暑さ」です。直接的に日光が入ってくるので
夏場は暑さ対策が必要になってきます。
開閉できる天窓を設置して、上の方へたまる熱い空気を逃がす
ようにしたり、ロールスクリーンなどを設置することをお勧めします。

2つ目は、「費用」です。
壁に取り付ける窓とは違って、金額は高めになることが
ほとんどです。選べる大きさや形などにも限りがあります。

3つ目は、「掃除」です。
屋根に取り付けているので、掃除は難しいかと思います。
落ち葉が溜まったりなどもありますので設置場所には
気を付けてください。

 

このような点を気を付けて、設置すれば「天窓」は
壁についた窓よりも、小さい面積で通風や採光で
大きな効果を期待できます。