皆さんご存知とは思いますが、
『マイホーム購入』と『住宅ローン』は切っても切れないものですよね。

『住宅ローン』を組む際に皆さんが最初に悩むのが
固定金利で組むか?、変動金利で組むか?です。

家を建てた後は“住宅ローン”との長いお付き合いがあります。
固定か変動かどちらを選ぶかによって、その後の皆さんの
生活が決まってくるといっても過言ではありません。

「でも、どちらも一長一短で、どっちが自分にあっているか
分からないよ!」

もっともなご意見です。

かといって『どちらがいいのか?』と聞かれると
私自身『こっちですよ!』と、言い切れないのが現実です。

結局のところ皆さんに決めてもらうしかないのですが、
出来る限り皆さんに「こっちを選んで良かった。」と
思って頂けるように、それぞれの特徴、気を付ける点をお伝えします。

是非参考にされてください。

まずは、近年低金利が続いている『固定金利』についてお話します。
固定金利はその名のとおり、金利が長期間ずっと一定という事です。

簡単に言うと当初、住宅ローンの月々の支払が80000円とすると
その支払額に変動が無いという事です。

金利の変動によって、支払額が変わるという事もないので
返済期間中の生活設計がとても建てやすくなります。
これは固定金利の大きなメリットですね。

ですが、安心を得られる分、基本的に固定金利は
変動金利よりも、金利が高めなのが一般的です。

安心は得られるけど、金利分を含めた総支払額を比べると
変動金利を選択する方が多かったように思います。

しかし、近年は固定金利の“低金利化”が目立ってきています。
固定金利の設定内容については、改めてご説明します。

10年程前の固定金利は2%台後半が一般的でした。

変動に比べると高いと感じてしまう金利ですが
支払額に変動がない、というメリットを考えると
安心を買った分の金利の上乗せという事で、10年前は
「固定金利の割には安い」と言われていました。

むしろ「固定金利が2%を切る事はないだろう」とも言われていたくらいです。

ですが、ここ1年間の固定金利は1%台を持続している状態です。
ここから金利優遇がつくと、更に金利が安くなって
なんと1%を下回る事もありました。

その為、変動金利よりも固定金利が安くなり、
最近では固定金利を選ばれる方が増えてきています。

ただ、気を付けて頂きたいのが、
「今固定金利を申し込んだからといって、その月の金利が支払額の金利」
適応されるかと言うと、そうではありません。

適応されるのは、“住宅ローンの支払いが始まる月”の金利です。
どういう事かと言いますと、ローン審査の時点では支払額は
正確には分からないという事です。

皆さんが選ぶ建築業者によっても変わりますが、
建築期間は大体で約3ヶ月から4ヶ月間程になります。

住宅ローンの支払いが始まるのは建物が完成してからになります。
工事期間中に金利が上がれば、審査をした時の
金利が安くても、その金利での支払額にはなりません。

大切な事は固定金利が今後どのように動いていくかという点です。
フラット35の場合、金利は10年物国債の金利に連動するようです。
10年物国債の金利の動きに注目するのも一つの方法だと思います。

そして、もう一つお伝えしておきたいのが
初期費用になります。
固定金利と変動金利では最初にかかる費用が変わります。

建築適合証明書、融資手数料、毎年の団体信用生命保険料など、
変動金利の場合には、必要ない費用も準備しなければなりません。

結論としては、少々費用がかかっても、将来まで支払額が決まるという
『安心』を選択するか、その都度住宅ローンを見直して
総支払額を抑えるという点を重視するかです。

これは皆さんの考え方の違いになります。