二世帯住宅・・・最近ご希望が増えてきた実感があります。
タイトル通りですが、実際どうなんでしょう?

ザクっと言えば、2軒建てるよりはおそらく安くできるはずです。
だからといってオススメか?と聞かれると・・・。
正直、オススメできない点はありませんが、『注意点』は多いんです。

だから、その『注意点』さえ攻略できれば二世帯住宅はオススメできる。
こんな表現が一番良いのではないかと思います。

今回は、二世帯住宅の注意点を何点かピックアップします。
参考にされてくださいね。

まず前提として考えておかないといけないのが
どんな二世帯にするのか?・・・です。

玄関ドアやキッチン、お風呂など全てを分けてしまう完全二世帯や
キッチンだけを2つにして他はシェアする・・・という部分二世帯。
全ての設備をシェアして居室だけを確保する同居型など種類は様々。

どのタイプにもメリット・デメリットがあるため、それは次回の記事で
アップする事にしますね。

では、二世帯住宅の注意点を。

二世帯住宅の注意点①
将来的に持て余す可能性がある。

キッチンなどの設備を2つにした場合、使わなくなる時期が来た時に
持て余す可能性があります。固定資産税も高くなるので、どの設備を
2つにするかはしっかり考えましょう。

二世帯住宅の注意点②
親子と言えども生活スタイルは全然違う。

親子だからこそ分かり合える事も多いと思います。
しかし、親子間だからといってストレスは別問題です。
逆に親子間だから言いにくい事が大きなストレスになる事もあります。

代表的な問題は『音』ではないでしょうか?
極論を言えば、起きる時間も寝る時間も食事をとる時間も
お風呂に入る時間も親子と言えども違うはず。

二世帯を上下で分けたりした場合は、どうしても上の音が下では
気になる事もあるはずなんです。

注意点は、そのような『音』の問題は必ずある!と思っておく事。
そこに関しては親子・・・ではなく他人と思って間取りを考えましょう。

二世帯住宅の注意点③
光熱費の割合はどうしましょうか?

『お互いがどれだけ使っても両家で折半しようね』
これが一番簡単なような気がしますが、僕だったら
この約束をしてしまうと甘えてしまい節約意識が薄くなりそうです。

じゃあ完全に世帯間で分ければいいじゃん。
はい。その通りです。しかしこの場合、『基本料金』も2つになって
ちょっともったいない気がします。

もっと言えば、僕が積極的にオススメしている太陽光発電を搭載したら

どちらの世帯の電気代が安くなるんでしょう?
ここも世帯を分けてお互いメリットを半々で・・・?多分できません。

光熱費に関しては、しっかり話し合う事が必要ですね。

二世帯住宅の注意点④
固定資産税や相続の問題はお考えですか?

光熱費に似ていますが、固定資産税はどうしましょう?
各世帯の占有スペースの大きさから案分しますか?
毎年支払うものです。しっかり考えておかないとですね。

そして相続。もしご兄弟がおられた場合。
ご両親の持ち分があった場合は相続時は基本的には『法定相続』です。
基本通りにしてしまうと将来的に兄弟間でもめ事となる可能性が高いため
同居するご両親だけでなく、ご兄弟とも相続時期の事まで考えましょう。

 

いかがでしょう?ちょっとひねくれた注意点だったかもしれないですね。
しかし、このような注意点をしっかり解決できるのであれば
ご負担が少なく建築できるのが二世帯の最大のメリットです。

次回は二世帯の種類を解説しますが、どちらも参考に二世帯にするか
自分たちだけのお家にするか?しっかり考えてみてくださいね。