「バリアフリー住宅」と聞くと、高齢者の介護・介助のため
身体に障害がある方のため…といったイメージが強いかと思います

しかし、家は何十年と住むもの
体が元気に動く若い世代の方でも、家を建てるなら将来を見据えて
バリアフリー住宅にしておこうと考えている方も多いのではないでしょうか

赤ちゃんから高齢者まで、誰にとっても、安心して暮らしやすいのがバリアフリー住宅

では、実際に家を建てるときに、どのようなことに気をつけたらいいのか
バリアフリー住宅を建てる際に押さえておきたいポイントをご紹介していきます

 

① 段差をなくす

段差というのは、つまずきやすい、車いすも通りにくいといった
バリアフリー住宅を考えるうえでは気をつけるべき最大のポイントになります!

特に注意したいのが小さな段差
小さい分 段差に気づかず、つまずきやすいため、より危険といえます

特に高齢者の方は、筋力が低下すると小さな段差でつまずきやすくなりますし
介護や介助を受けている方の場合は、受ける側はもちろん
介護・介助を行う側にとっても負担は大きいもの

また、小さな子供がいるご家庭では
子供が歩いたり、走り回ったりする時に
段差があるとつまずいて怪我をする原因になります

高齢者や小さな子供に限らず
部屋が暗い時や、疲れている時は
誰でもうっかりつまずいてしまったり…

そういった点もふまえて、新築を考える時は
家の中の段差はなるべく作らず、フラットな空間を心がけることで
思わぬ怪我や事故を未然に防ぐことができます

 

② 転倒・転落の防止

高齢者にとって、家の中での不慮の事故で多いのが、転倒・転落と言われています

この2つを防止するために効果的なのが手すりの設置です!
手すりの役割としては、廊下や階段などに設置することで
転倒や転落を防いだり、移動するときの手助けになります

廊下や階段以外にも、上り下りをともなう玄関や
腰を下ろしたり立ち上がりが必要なトイレや浴室にも
手すりを設置することで、より安全性が高まります

高齢者に限らず、病気や怪我で治療中の方や
妊娠中の方なども手すりがあることで生活がしやすくなります

 

③ 部屋の温度差をなくす

温度差のある部屋の行き来で生じるヒートショックですが
実はこのヒートショックの対策もバリアフリー住宅では重要なポイント

部屋ごとや廊下、水回りとの温度差を少なくするためにも
冷暖房や換気設備を適切に配置すること
家そのものの気密性・断熱性を高くすることがとても重要になってきます

 

 

上記の3つが、バリアフリー住宅を建てるために特に押さえておきたいポイントです

おまけにはなりますが…
・部屋の行き来を楽にするため建具は引き戸にしておくこと
・車椅子でもスムーズに移動ができる廊下の幅にすること
・段差のある場所は色を変えて分かりやすくすること
・行き止まりのない回遊動線の間取りにすること
(車椅子での移動がしやすく、バリアフリーといったメリットに加えて家事も楽々です!)

こういった点も、生活をしやすくするために有効なポイントといえます

 

ただし、現時点で介護や介助が必要な場合には
介護・介助を受ける側、行う側にとっても問題なく生活ができるように
間取りや設備なども、より綿密に決めていく必要があります

 

とはいえ、若い世代や身体が不自由なく動かせる方にとっては
今の段階で “完璧なバリアフリー住宅” を作ることは
イメージもしにくく、なかなか難しい部分もあるかと思います

最初から完全完璧なバリアフリー住宅である必要はありませんが
将来を見据えて、今回ご紹介したポイントを取り入れていただくことで
どの世代でも誰にとっても、安心して快適に暮らせるお家を作ることができます

 

バリアフリー住宅を考えている方にとって
この記事が少しでもご参考になれば幸いです