現在新築住宅を検討される方のほとんどが考えられているのが
歳を重ねても住みやすい家にしたいから、極力バリアフリーな
お家にしたい!という点です。

最大のバリアフリー住宅といえば、やはり平屋住宅になると
思いますが、敷地の広さによっては、平屋を建てる事が
難しい場合があります。

また平屋住宅は、価格面で2階建て住宅よりも
高額になるケースが多いため、
予算上計画自体が厳しい場合もあります。

ここでは、平屋住宅の新築ほどの費用が
掛からず、比較的安価にできるバリアフリー方法を
ご紹介していきます。

是非今後のご参考にされてください。

[ポイント1]階段
2階建ての住宅になると階段は必須になりますよね。
階段の形状をどういったものにするかによって
その後の使い勝手は全然違ってきます。

例えば、U型階段にするかI型階段にするかです。

U型階段にする事で踊り場スペースが作りやすくなります。
高齢になるにつれて階段が危険になるのは
当然の事です。

踊り場をつくれば、そこで一旦休憩ができ、
階段を踏み外すという可能性を低くする事ができます。

また、この点は高齢の方だけのメリットではなく
小さなお子様に対しても有効に使えます。
というのも、階段の上り下りにまだ慣れていない
小さい子にも落下の可能性が無いとは言えません。

踊り場がないI型階段(直線階段)等にすると
一度足を踏み外すと、最後まで落下してしまう可能性があります。

ですが、U型階段にする事で踊り場を作ることができますので
万が一足を踏み外したとしても途中で留まる事ができます。

U型階段にするか、I型階段にするかは、お家の間取りに
大きく関わってきますので、最初に階段の形状を決めておく事を
お勧めします。

[ポイント2]和室の床上げ
バリアフリーと聞くと段差は全て良くないと思われがちですが
あえて段差を作ることで、そのスペースが逆に使いやすく
なる事があります。

基本的に和室には椅子等は置きませんので
畳の上に座る、というのが一般的になると思います。

ですが、「座って、立ち上がる」作業は高齢になると
つらいとよく聞きます。

「高座椅子」を用いるのも一つの方法ではあると思いますが
和室スペースを全体的に35cm程床上げする事によって
座椅子が無くても同様の状況にする事ができます。

例えば、和室から出る時にその段差を利用すれば
椅子に座った場合と同じ状態から立ち上がる事が
できます。

また、その床上げを利用して畳の下部分に収納スペースを
設けることもできますので、使い勝手と機能性を
満たす事ができます。

[ポイント3]フロアの配色
実はこんなところでも、ちょっとした工夫でバリアフリーに
繋がるんですよ。

基本的に家の中は統一感を出す為に1色で揃えられる方が
多いです。

そこをバリアフリーの為にちょっと妥協して頂く事になります。

というのが、年齢を重ねると視力の低下や
視界のかすみ等を訴える方が多くいらっしゃいます

上記の場合、2階ホールから階段に差し掛かる際に
段差に気付かずに、踏み外すケースがあります。

その為、2階ホールと階段のフロア色をコントラストのある
色合いで仕上げておくと、視力が弱くなったとしても
不慮の怪我を防ぐ事ができます。

その他にも、夢のマイホームを長く住みやすい家にする工夫は
沢山あります。

予算を掛けずに、バリアフリーを考慮した家にしたい!と
お考えになった際に是非参考にしてください。