南入りの土地というのは、土地の前面道路が南側にある土地のことです。

道路がどの方角にあるか、というのは重要です。
なぜなら、道路の方角で玄関の位置や建物の間取りが変わるからです。

南入りの土地は、周辺の土地と比べて価格が高くなります。
でも、昔から良い土地だと言われてきています。

なぜ良い土地と言われるかというと、やっぱり日当たりが良いからです。
玄関も南側にきますので、玄関も明るいですね。
家全体の雰囲気も明るく感じられるかもしれません。

家としても、玄関や大きな窓が南側にくるので、格好よく見えます。

防犯面でもメリットはあります。
玄関や庭が道路側にありますので、人目につきやすいからです。

言い換えれば、プライバシーが保ちにくいとも言えます。
来客が玄関に向かう際に、リビングや庭が丸見えとか。
バルコニーに干した洗濯物や布団が道路から丸見えになる事もあります。

また、庭の形がきれいに取れにくいというのもデメリットとしてあげられます。

南入りの土地の場合、もちろん南側に駐車場がきます。
そして玄関までのアプローチが続きます。
駐車場とアプローチの残りが庭になるイメージです。

１００坪以上ある土地や、間口の広い土地なら、庭もきれいに取れるかもしれません。
そうでない場合は、庭の形はきれいに取れにくいです。

「人目や、庭の形や、価格が高いのは南入りの土地の欠点として受け入れる。
でも、南入りの土地は日当たり抜群で、
価格も高いんだから、良い土地に決まってる。」

実はそうとは言い切れません。

土地の良い悪いなんて一概には言えませんので。

道路の方角だけでなく、広さや価格、まわりの環境等、
見なければならない点は多くあります。

各々、土地で重視したい部分は違いますし。
各々、土地の好みもあるでしょうし。

そして重要なのは、土地だけで考えてはいけないという事です。

土地と家を一緒に考えなくてはいけません。
土地をいかしてどう家を建てるかが大事です。

それでも、もし絶対に南入りの土地しか考えられないというのなら、
「北入りの土地ってどうなんでしょうか？」を
ご覧になってみてください。

視野を広げる事で、新しい気づきがあるかもしれません。