今では2階建てが主流にはなっていますが、
最近は平屋の人気もなかなかのものです。

そのため、『平屋がなんとなく気になるけどよくわからない』とか、
『憧れは平屋だけど、実際はどうなんだろう』などという声をよく聞きます。

 

確かに、
2階建てと平屋、の費用はどちらが安いのか?
間取りを作るのにどこに気を付ければいいのか?

など平屋に関してはたしかに情報が少ないかと思います。

 

そこで、今回は平屋についてのメリット・デメリットについて、
簡単にご紹介します。

 

 

まず平屋のメリットについて考えてみますと

(1) 移動する範囲は1階だけなので、
ワンフロアーで楽に生活ができる

(2)老後も、階段を上がる事が無いので
移動が苦にならない

(3) 敷地に対して無駄なスペースが減る

(4) 設計の観点からすると、
地盤に対して軽量なので沈下しにくい

(5)構造の点では、
高さが低いので地震においても強い

 

 

次にデメリットですが

(1) 周りが2階建ての家ばかりだと、
視線が気になることがある

(2) 狭い敷地だと、日当たりが良くない

(3)同じ建坪だと、2階建てと平屋では、
平屋の方が費用が高くなる

★その理由として・・・

同じ延べ床面積30坪の家を建てた場合、
2階建ては基礎15坪、屋根面積15坪ですが
平屋は基礎30坪、屋根面積30坪となります。

このように基礎と屋根を工事する面積が多くなるので、
坪単価は平屋の方が高くなる傾向にあるのです。

 

 (4)敷地の広さや価格の事を考えて床面積を小さくすると、
収納や間取りを縮小しなければならない

 

 

いかがですか?

これらからすると、デメリットの方がウエートが重いように見えますが、
近年は少子化や高齢化が進んだことで、平屋の需要も増えています。

また、地震、災害などが増加してきました。
先日の熊本の地震後は、
平屋で家を建て替える方も以前より多いそうです。

 

住宅は、ただ住むだけではなくなりました。

家族の要望や理想、生活スタイルに合わせることは、
もちろんとても大事です。

同時に、安全で安心できる建物を選ぶということも、
頭の隅に入れておいてくださいね。

私がおすすめするのは、
地域の自然環境や敷地の広さ、家族構成と将来を、
なるべく建築業者さんに相談しながら、考えていくことです。

失敗のない建築計画にしてくださいね。