新築時は、間取りやキッチンなどの設備、フローリングやドアなど
たくさん考えないといけない事が多いので、タイトルのように
照明の配灯にまで気を配れている方は少ないのが現状です。

Q.そもそも照明の配灯なんてプロがするもんじゃないの?
A.はい。その通りです。

でも、最近の照明器具は種類も多く、人によってはキッチンや
フローリングよりも上位に位置付けて考える方もいるくらいですし
実際、照明計画で部屋の雰囲気は全く別物になる事だってあるんです。

配灯をプロに任せても良いのですが、そもそもどんなライティングが
好きかをご自身がわかって任せるのと、わからずに任せるのは
出来上がりに大きな違いが出るのではないかと思います。

では、オススメの照明配灯なんですが・・・
言葉では表現が非常に難しいため、配当を考える時のポイントを
いくつか紹介しますね。

①光源を散らす。

賃貸住宅などでは、シーリングライトが未だに主流のため
部屋の真ん中に光源が一灯だけあるのが基本だと思います。

それに慣れている方も多いとは思いますが、散らすとは
どういう意味なのか?

シーリングの配灯の場合、場所がリビングだとすると、
ソファ周辺は明るいけどテレビの後ろの壁面は暗いんです。

もちろん部屋の真ん中の配灯も必要なのですが、テレビ後ろの
壁面を照らし、明るくする事で空間が広く感じるという効果も
あります。真ん中に全力ではなく『散らす』事が大切です。

②どんな照明器具で壁面を明るくするのか?

これは好みもありますが、例えばダウンライトの複数配灯が
好きな方もいるでしょうし、コーニス照明と言って光を直接
壁面に当てる方法を好む方もおられます。

どちらの場合も、エコカラットやタイルなどの
アクセントウォールと合わせて陰影が美しく出る事で
空間のシンボルとなるような演出も最近は人気ですね!

③スイッチを分けてシーンごとに照明を使い分ける。

シーリングライトの場合、直上のライトが明かるいか
暗いか・・・という使い方になってしまいますが、①のように
光を散らし、スイッチを分ける事で使い方の幅が広がります。

例えばテレビで映画鑑賞をする時は、テレビ後ろの壁面を少し
明るくし、直上のライトは消しておく事で、シアタールームの
ような空間を演出できます。

例えばご夫婦でお酒でも軽く飲もう・・・という時には
壁面を暗くし、直上の照明も薄暗くすることで雰囲気良く
レストランやバーのような空間を演出する事もできるでしょう。

一つのスイッチで多くのライトをON・OFFできれば便利かも
しれませんが、空間の演出には向いていません。

④どんな種類の照明器具が好きなのか?

照明器具・・・と言ってもたくさんの種類があります。
ご自身がどんなものが好きなのか?
知っておく事で配灯の提案もスムーズになります。

シーリングライト、ダウンライト、ペンダントライト
ブラケットライト、シャンデリア、スタンドライトに
スポットライトやフットライト。

ざっと思いつくだけでもかなりの種類があるんです。

最近多いのが、ご存じの通りダウンライトです。
散らしやすいですし、シーリングと違って、中に『虫』が
入ったりも少なく、何より安くなりました。

でもダウンライトだらけにすると、天井面がスッキリしすぎて
さみしさを感じる人もおられます。その場合は、ペンダントライトを
ダイニングに使う事で変化がつく事もあります。

ブラケットライトで壁面に光源を設ける事で、心地よい空間に
出来たりもするし、スポットライトで見せたいものを
ピンポイントに照らすこともですますよね。

まだまだ書き足りないのですが、長くなってきたので
まとめますが・・・

照明は天井だけじゃない。・・・という事ですね。
照明器具のカタログをずーっと見てるだけでも色々分かる
事もあるので、まずはカタログを見るのがオススメです。

次回も照明つながりの記事を書きますが、
最近『遅寝早起き』のお子様が増えているそうです。

それをライティングで解決しよう!という内容を書こうと
思います。お楽しみに。