新築時にどなたも必ずぶつかるのが、住宅ローンの問題。
銀行も多数ある上に金利形態も様々。一体どれがいいんでしょう?
1つだけ最初に答えておくと、『どれも同じ』ではありませんよ♪

ポイントは以下の3つ。
①どんな金利を選ぶのか?
②どんな組み方をするのか?
③どんな返済計画をするのか?

これまでの記事で『金利』や『組み方』についてをご紹介しましたが
今回の記事はポイント③『返済計画』について記載します。

そもそも『返済計画』って?と思う方も少なくないでしょう。
しかし非常に重要な事ですので、しっかりお考えになってください。

住宅ローンを35年間で返済するという方の場合、
『35年間 一度も繰り上げ返済をしなかった方』って実は少ないんです。

では皆さん闇雲に繰り上げ返済を行い、ただ元金が減れば良いでしょうか?
そうではないですよね? だから、『返済計画』をしっかり考える
必要があるんです。

例えば3000万円を借り入れされた方の返済額が
月々78,714円 ボーナス33,792円だったとします。
この場合の繰り上げ返済って、月々とボーナスどっちが減るんでしょう?

ご存知の方も多いのですが、実は選択できるんです。

今のような時代、ボーナスも不安定だからボーナス返済は無しで!…と
いう方が多いのも事実ですが、ここからは少し考え方を変えるのもありです。

さっきの3000万円を借り入れした時の例をお話すると
月々78,714円 ボーナス33,792円ですね?
実はこの内訳は月々が2800万円、ボーナスは200万円なんです。

これを月々返済のみ、ボーナスを無しにすると
月々84,336円 ボーナスは 0円となります。

この方の年齢が仮に40歳だったとすると
この方は定年を65歳で迎えても残り10年間は支払いが続きます。
定年後の84,000円はきつい…という事も考えられます。

ここで繰り上げ返済の話に戻るのですが、繰り上げ返済は
必ずボーナスから返す…と決めおくとどうなるでしょう?

10年間全く繰り上げ返済をしなくても、元々のボーナスの元金が
200万円であれば、10年後のボーナスの残債は150万円を下回っています。

10年間で残りの150万円を返済できれば、この方は50歳の時点で
月々78,000円のみとなり、ずいぶん楽になるはずなんです。

10年間で150万円…ちょっとキツいイメージもありますね。
でも、元々ボーナス無しで月々84,000円を払おうとしていた事を
考慮すると…

84,000-78,000=6,000円です。この6,000円を毎月貯金できたら
10年間で720,000円になります。これをボーナスの返済に充てたら
残債は150万円ではなく、78万円になっています。

78万円…10年間の月数で割ると、6,500円です。
月々6,500円の節約って考えたらなんだかいけそうじゃないですか?

太陽光発電を搭載した方なら、売電がこれ以上はあるでしょう。
ご主人様が、月に一回だけ飲み会を我慢してもいいかもです。
おタバコを吸われる方なら、本数を半分にすると…

こんな工夫をする事で、最初はボーナス併用だったけど
たった10年後にはボーナス分は完済できるんじゃないでしょうか?

このご家庭のお子さんが8歳だったとしたら、お子さんが大学生に
なり、出費が増えるタイミングで、ローンのボーナスは終わるんです。
気分的にも楽になるんじゃないでしょうか?

他にもボーナス3万円程度なら定年時になくなってればいいっていう方で
あれば、定年までの25年間でゆっくりボーナスを払って、お子さんに
お金がかかる事を想定して、月々を重点的に繰り上げるのも良いでしょう。

上記のような事をしっかり考え、きちんと『返済計画』を立てる事を
私はオススメしています。長い長い住宅ローン。
上手に付き合わなきゃいけないと思っております。

ご自分の立てた計画に合う銀行、合わない銀行がきっと存在します。
住宅ローン比較の時にしっかりご検討ください。