よく『いずれは両親と同居する事を考えてるので、
今の住まいじゃなにかと不便だし新築を建てようかなぁ
と考えてモデルハウスに相談に来る方がいらっしゃいます。

皆さん親御さんの事をおもって一大決心をしてますが、
やはり同居についての心配点はあるようです。

実際に同居した際に、親御さんから住みづらいなんて言われたくない!

どうせ一緒に住むなら親子で仲良く暮らしていきたいですよね。
だけど、どこに気を付ければいいか分かりにくいと思います。

そこで“将来、親御さんと同居をする住まい”という点を重視した時に
設計段階でどんな事に気を付けていけばいいのかを
私なりにまとめてみました。是非参考にしてください。

気を付けるポイントは主に3つ!!
【1】音について
【2】介護について
【3】親御さん達の活動力について  以上です。

【1】音について
親御さんと同居された方で一番問題になる事が多い項目だと思います。

親御さんとの生活スタイルの違いによって就寝時間や起床時間がずれて、
『音がうるさい!!』なんて苦情を言われると普段の生活でも
とても気を使ってしまいますよね。

とは言っても防音壁で親御さん達のお部屋を覆うなんてことをすると
費用も高くなってしまいます。
ですが、この点は間取りを少し工夫すれば大体は解決できます。

その工夫というのが、親御さん達のお部屋の配置の仕方です。
大体ご両親のお部屋は1階部分に配置されて、子世帯の部屋は
2階に配置されますね。

ここでのポイントは親御さんのお部屋の上には、
出来るだけなにもつくらないという事です。

足音などの生活音は例え防音材を使ったとしても
少なからず下の階に伝わります。

普通に生活していると必ず音は出してしまいます。
そのことでお互いがストレスを感じる事になると思います。

それなら親御さんお寝室の上は何もつくらない方が
気兼ねなく生活できるのではないでしょうか?

また、音のはかにもうひとつ、親御さんの
お部屋にはお仏間スペースを設ける事もあります。

お仏壇の上を歩く事に抵抗がある方も多いですが
2階になにもつくらない事で、この点も解消できますよ。

【2】介護について
やはりここも、外せないポイントになってきます。
介護をしやすいかどうかで、介護する側
される側の心境は大きく違ってきます。

介護で一番大変なのは、お風呂とトイレではないかと思います。
お風呂場、洗面所、トイレは出来る限り、親御さん達のお部屋に
近いところに設置しましょう。

お部屋と水回りがお家の端から端に位置していたら、移動だけでも
時間をとられてしまいます。

そうなると介護される方が自力で作業をしようという
気持ちがどんどん薄れてしまいます。

また、水回り関係は、お家の中でも温度が低い場所になります。
入浴作業やトイレ介助は時間がかかる分為、冬場の寒さは
かなりの負担になります。

床暖房、その他暖房器具で水回りを温めて、
出来るだけ介護ストレスを減らしていきましょう。

【3】親御さん達の活動力について
項目だけ見ると『?』になってしまいますよね。

もう少しわかりやすく言うとご両親が出入りしやすい間取りという事です。

その為、親御さん達のお部屋は玄関の近くに設置するか、
外に出る事が出来る大きな窓を付ける事をお勧めします。
出来る限り外出しやすい環境をつくってあげるのも大事なポイントです。

以上になります。

実際に親御さんと同居を考える際には、いろんなご要望が出てくると思います。

例えば親世帯、子世帯を完全に分離できるようにしておきたい!とか
玄関は一つでいいから水回り関係は2ヵ所づつ欲しい!etc
けど予算もあるし…

話を進めていくといろんな選択肢が出てきて
悩むことも多々あると思いますが
同じ家で親子さんと仲良く、という点で上記3点をご紹介しました。

将来親御さんとの同居をお考えの方は是非検討されてください。