お家の種類でいうと木造住宅や鉄筋コンクリートの住宅など
メーカーによってこだわりが多くあるかと思います。

しかし、木造住宅の柱、という一点においてどのような種類が
あるのか、気にされたことはありますか?
実は柱の太さだけでは語れない奥深さがそこにはあるんです。

今回は柱を大きく2つの種類に分けてご紹介したいと思います。
1つ目は無垢材と呼ばれる柱です。
これは1本の木を四角に切って作られたものです。

無垢という言葉は聞きなれたものではないでしょうか?
例えば無垢の箪笥といった高級家具やお寿司屋さんの
無垢の一枚板のテーブルなどいいもののイメージがありますよね。

ですが、一口に無垢といっても高いものから安いものまで
さまざまあることをご存知ですか?

本当に良い無垢材というのは下の写真にあるような樹齢何百年
という太い木から切り出されたものになります。
このような木が先ほどの家具などに使われています。

無垢材
ですがこのような無垢材がお家の柱などに使われることは
あまり多くありません。メーカーさんによっては使用している
所もありますが非常に高額になる、というのが現状です。
ではどのような柱が多く使用されているかというと
下の写真にあるような間伐材と呼ばれる木からとられた柱です。

間伐材
間伐材というのは山に植樹などをしたあと、木が生長してくると
葉が生い茂り日当たりが悪くなるため、木を間引くのですが
この時に伐採されたものを間伐材といいます。

この間伐材はお値段を抑えることが出来ますが年月とともに
反りが出たり割れてしまったりと強度面では不安が残る建材だと言えます。
2つ目は集成材と呼ばれる複数の木を張り合わせて作った
建材です。聞きなれないかもしれませんが最近はこの集成材を
使うメーカーさんが多くなってきました。

集成材

理由は本当に良い無垢材ほど高くなく、それでいて強度上安心が出来る
という点にあると思います。間伐材に見られる反りや割れというものも
ないため費用対効果に優れた建材であると考えられます。

しかし、集成材であれば間違いない!というわけでもないんです。
集成材は強度等の検査を受け、その印としてJASマークというものが
すべての柱に張られています。(※写真参照)

jasマーク

このシールの中に強度等級という項目があり、E-○○という形で表記されています。
国が推奨しているのはE-100前後の集成材の使用なのですが
メーカーさんによってはE-60のような数字の低いものを使用している所も。。。

集成材で検査を受けているから安心!ではなく、細かいところまで
CHECKすることが大切です。

いかがでしたでしょうか?メーカーさんによっては柱の説明を
詳しく行わない所もあるかと思います。ですがキッチンやお風呂と違い
柱はお家を建てた後に取り換えることはできません。

安心・安全なお家作りの為にご新築の時点でどのような柱を
使用するのか、十分にご検討されてください!