洗面所って小物が多くてどう整理したらいいかわからないな~

洗面・脱衣所に収納が欲しいんだけど、どこにつくったらいいの?

新築を考える際、既製の洗面化粧台の収納では不十分で、
物があふれたり、しまう場所がなかったりと
洗面所が使いづらいと考えていらっしゃる方が多いようです。

ご家族が多くなればなるほど、収納に対する悩みは多いことでしょう。

最近のプランのご依頼でも、洗面所の収納を充実したいという
ご要望が、確実に増えています。

朝の洗面からお洗濯、入浴と洗面所の使われ方はシーンによって
刻々と変わっていきます。

その変化に対応できる収納を準備できてこそ、
使い勝手のよいものとなりますよね。

今回は洗面所の収納の作り方と考え方についてお話したいと思います。

既製の洗面化粧台 ( 幅90cmくらい )+洗濯機が収まるくらいの大きさ
( 1坪くらい=2m×2m )が一般的な洗面所の大きさと想定しましょう。

まずは、この1坪くらいの大きさの中での収納の取り方についてお話しますね。

お風呂とのつながり方によっては取れない場面もありますが
洗面台の後ろの空間が比較的に広く空きますので、ここに
幅1m・奥行30cmを使って収納を作りましょう

棚板を設けた浅型の収納です。

棚は可動式にして高さが調整できるようにしておくと便利です。

一番下には脱衣かごが収まるくらいの高さ(~70㎝くらい)を確保しましょう。

そして、棚板を6枚くらい天井まで並べていきます

ここにバスタオルや着替えの服、下着などの仮置きスペースも
確保します。(物を置かず常に空けておくスペースです)

洗顔料やシャンプー、シェーバー類など、ご家族それぞれのグッズも
お子さんの成長につれて増えてきますので、
棚に収まる大きさで、同じデザインのマイかごを準備します。

かごには名前を書いたシールをはって区別できるようにします。

そのかごを引き出して使い、
またかご毎戻すというルールを作って利用します。

小物が洗面台にあふれることなく、大きさの同じかごが並んで
見た目もすっきりとします。

棚板を全てオープンとせず、扉をつけて人目の気になる下着などの
収納スペースとするのも良いでしょう。

次に収納できそうな場所は、洗濯機の上の空間です
天袋収納や、棚板を配置して、洗濯用の洗剤やお掃除グッズなどが片付きます。

棚板の下は、パイプを通して
洗濯ものやバスタオルの仮干し場としても利用できます。

うちは大家族で、これでもまだまだ収納が足りないという方は、
洗面所に隣接して新たな空間を確保しましょう。

1坪内の空間では限界がありますからね。

隣接するのがLDKなら、壁の厚みを50㎝にして
双方で収納を増やすことができます。

洗面所の収納は30㎝の浅型で済みますので、
その裏のLDK側に20㎝くらいのニッチ収納や飾り棚を設置すれば、
構造上の収まりもよくなり一石二鳥です。

残りの壁はLDK側からのカウンターや収納・パントリーと
してプランできます。

隣接しているのが廊下でしたら、廊下の幅をあと25㎝増やし
洗面所があるところは洗面所側の収納とします。

それ以外のところは、廊下側から書棚やニッチ・ギャラリーなどとして
空間に広がりをもたせることができます。

予算は上がってしまいますが、

カウンター式の洗面化粧台を設置されるのでしたら
カウンター下の空いた空間を脱衣かご置き場や、ごみ置き場などに利用します。

天井近くに明かり取りの窓、床近くに通風のための地窓を設置すると
湿気対策にもなり、なおさら気持ちのよい洗面所となることでしょう

いままで、いろいろとお話してきましたが、

洗面所の床に物があり、動線がふさがれない工夫、個人が使うものが
効率よく使えて収納できる工夫、が洗面収納の基本になると思います。

どの場所の収納でも言えることかもしれませんが
ご家族内での収納に対するルール作りも大事ですね

いつも片付いていてすっきり気持ちの良い洗面所をつくってください。