家を建てるということは人生においてとても大きな買い物です。
ほとんどの方がその家に何十年も住むからこそ
後悔のない住まいにしたいですよね。

注文住宅の間取りやデザインを考えるときに
吹抜けを作りたいとお考えの方もいるでしょう。

吹抜けは、リビングや玄関で採用さっる方が多いと思いますが、
モデルハウスなどで吹抜けのある家を見てると開放感があり、
ぜひ採用したと思われる方も多いのではないしょうか。

そこで、今回は吹抜けのメリット、デメリットについて
伝えしたいと思いますので、吹抜けを作るか作らないかで
迷われている方は参考にされてみて下さい。

 

まず、吹抜けとは、2階建ての家で考えると2階の床
(1階の天井)を無くしたもので1階と2階の空間が
一体となっている造りのことをです。

 

吹抜けのメリットとしては

〇開放感のある空間になる

例えば、リビングスペースに吹抜けを設けると
リビングの天井高は2階の天井の高さになるので
狭い部屋でも広く感じることができます。

 

〇明るい空間になる

基本的に1階よりも2階の方が光は入ってきます。なので、
吹抜けを作ることによって2階からの光も1階に取り込むことが
できるので明るい空間にする事ができます。

 

〇1階と2階がつながった空間になる

吹抜けがあることで1階と2階につながりができます。
よって風通しがよくなったり、家族の気配を感じることができます。

2階にいる子供の声や物音が聞こえるのは
親としては安心感がありあすよね。

 

次に、吹抜けのデメリットですが、

〇冷暖房の効率が下がる

吹抜けのデメリットで聞かれるのがこの冷暖房の効率です。
空間が広いので、どうしても冷暖房の効きが落ちてしまいます。
効きが悪いということは、光熱費がかかってしまうということです。

この冷暖房の効率を少しでも良くするためには建物の
断熱性能を高めることが大事になってきます。

性能のいい断熱材を使用したり、樹脂サッシを採用したりすると
断熱性のはあがりますので、ハウスメーカーを選ぶ際には
断熱性能も気にされるといいと思います。

また、あたたかい空気は上に、涼しい空気は下にいきますので
その空気を混ぜるシーリングファンなどを吹抜けの天井に
取り付けるといいと思います。

 

〇2階の部屋として使える面積が狭くなる

吹抜けを作ると1階の空間を2階まで広げるということなので
必然的に吹抜け部分のスペースは部屋としては使えなくなります。
なので、部屋部分や収納スペースを削らなくてはいけなくなります。

〇音や臭いが伝わりやすくなる

メリットのところでは音がすることで家族の気配を
感じることができるとお伝えしましたが、逆に
デメリットになることもあります。

会話の音やテレビの音が聞こえたりして、
静かに過ごすことができなくなったり、
プライベート空間の確保が難しくなってしまいます。

 

また、匂いも同じように吹抜けを通って上の階まで伝わってしまいます。
一度気になるとずっと気になりだしてストレスを感じることもありますので
一緒に住むご家族のことも考えて吹抜けを採用するか検討してみて下さい。

最後に、吹抜けを造ることで部屋を広く見せることはできますが、
その分上の階の部屋として使える面積が減ってしまったり、
日当たりはよくなるけど、光熱費がかかったしまったり、、、、

 

吹抜けはメリットとして感じる一方でデメリットにも
なってしまう造りになります。

 

建てたい家の希望に優先順位を付けしっかり考えた上で
吹抜けを採用するのかを検討されてみて下さいね。