シックハウス症候群という言葉。
みなさま一度は耳にされたことがあるかと思います。
ですが、詳しくは知らない、という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回はシックハウス症候群の原因と対策について
お話をさせていただきたいと思います。
まず、シックハウス症候群についてですが
実は1つの疾患を示す名称ではないんです。
住宅に関わる疾患の総称、という意味合いがあるそうです。
原因は住宅に使われる接着剤や塗料などに含まれる化学物質。
大きなところで言うとホルムアルデヒド、トルエン、キシレンが
原因となる三大物質、という風に言われています。
これらによって汚染された空気を吸引する事によって発生する
頭痛やのどの痛み、めまい、倦怠感や呼吸器疾患などの体調不良を
シックハウス症候群と呼んでいます。
1980年代~1990年代に問題視され始めたこのシックハウス症候群ですが
その当時住宅の省エネルギー化が進み、機密性を重視した結果
汚染物質が室内にとどまるようになったことも大きな原因のようです。
こういった問題が表面化したことを受けて1990年代末から2000年代にかけて
国によるシックハウス対策の為の規制が設けられました。
原因物質が飛散する速度によって建築用材料を区分し使用を制限しました。
この区分はF☆☆☆☆のように表記され、☆の数が多いほど
原因物質が飛散しにくい材料という事になります。
ちなみに最高ランクはF☆☆☆☆(Four Star)
この場合使用に制限はありません。F☆☆☆の場合は
床面積の2倍の面積までしか使用する事ができません。
上記のような材料面での規制と並行してお家の換気面についても
0.5回/h以上、つまり2時間で1回以上お家の中の空気が入れ替わる
24時間換気設備の設置が義務付けられています。
建築材料の制限と換気システム。今の住宅はシックハウス対策が
バッチリ取られている。。。のですが、実は落とし穴が。
新築後、購入される家具なども実はシックハウス症候群の
原因と成り得るんです。特にタンスなどの収納家具は扉を閉めるため
中に有害物質がとどまり、収納している服などに付着。。。なんてことも。
ご新築の際には建材選びはもちろん、家具選びも慎重にされてくださいね。